おおかみさんの気まぐれ雑記帳

うつ病やSEの経験談、仕事のことや考え方等を気まぐれに書き連ねていきます(´・ω・`) Twitterアカウントは @marrella

世界卓球 2016 マレーシア

(´・ω・`)おおかみさんです

いよいよ2月28日 (日) から
世界卓球 2016 が始まります(`・ω・´)

というわけで便乗して、元卓球部員として卓球の魅力を軽く紹介してみる。


魅力1:技術・体力・知力が必要な総合力の競技

卓球は技術と戦術の重要性が非常に大きいスポーツ。
初級者・中級者レベルの試合だと、技術と戦術だけで勝負が決まることもあるほど。
ただ、世間一般のイメージよりも、めちゃくちゃ体力消耗するから、上級者になればなるほど他のスポーツと同等かそれ以上の体力も必要になる。

それほどの体力を消耗しながら、試合中は常に戦略を考え続けないといけないのが、この卓球というスポーツ。

時折、卓球が
マラソンしながらチェスをするような競技
と表現されることもある所以だね。

世界卓球に出場するレベルの選手ともなると、体力も技術もあるのは当然だから、あとは
どちらの戦術がより上回るか?で決まることが多い。

どんな戦略で攻めようとしてるのか?
を考えながら見ると、より楽しめると思う。


魅力2:世界最速の球技

最速と言っても、最大球速が、ではないよ。
卓球におけるボールの初速はだいたい時速 190km
トップクラスの選手のボールが、空気抵抗で減速してだいたい時速 110 〜 120km ぐらい。

ふむ……
こうして数字出すと、野球とかテニスのほうが速いじゃん、って思うかもしれない。

だが、想像してみて欲しい。
卓球のコート (卓球台) の長さは 約2.74m しかないんだ。
そのコートをボールが駆け抜けるのに、なんと 0.1秒 もかからない。

往復で考えても、
自分がボールを打って → 相手が打ち返したボールがこちらに届く
までに 0.2秒 もかからない世界。

そう、卓球はラリー速度が最速の球技なのだ。

だからこそ、先程書いた通り戦略が非常に重要になってくる、ってのはわかってもらえると思う。
打ってから「さてこの先どうしよっか」なんて悠長なこと言ってる暇は無いからね。
その上で、もし思い描いていたのと違う展開になってしまった場合は、その0.2秒の間で瞬時にその先の戦略を再構築する必要があるわけだ。

体を動かしながらも常に頭はフル回転。
そういう意味では、頭の回転も世界最速が求められる競技と言えるのかもしれない (笑)


魅力3:多彩な戦型

どんな戦術パターンをメインにするか、によって様々なプレースタイル (戦型) があるけど、卓球は特にそのパターンが物凄く多彩なのが特徴。
細かく分類し始めたら、いったい何十種類あるんだ!?ってなっちゃうから、ここでは世界卓球の放送でも見かけるであろう代表的なものをいくつか紹介してみる。

  • ドライブ主戦型

ボールに順回転をかける攻撃打法 = ドライブ打法をメインに据えるスタイル。
様々な状況に対応できる万能な攻撃方法で、現在のところ世界で最もポピュラーなスタイル。
卓球台の近くでも、台から離れた遠くからでも、大きなスイングから放たれる豪快な強打の応酬は必見
日本人選手では岸川聖也丹羽孝希大島祐哉吉村真晴松平健太石川佳純浜本由惟など。

  • 前陣速攻型

卓球台に近いところ (前陣) で、台からはほとんど離れずに攻撃するスタイル。
従来は片面に異質ラバーを貼って、異なる質の球を使い分けつつスマッシュをメイン攻撃にするスタイルのことを指してたけども、
最近ではドライブをメインにする人もあまり台から離れない形が主流になってるから、ドライブ主戦型との差異は無くなってきてる
上で挙げた石川佳純なんかはその典型で、台に張り付いて前陣速攻型のような速いピッチでドライブ攻撃を連打するタイプ。
畳み掛けるような猛烈なピッチでの攻撃が見どころ、だけどその分だけ人並み以上の動体視力と反射速度も要求される難しい型。
日本人選手では福原愛伊藤美誠若宮三紗子など。

  • 前陣攻守型

台からほとんど離れずに攻撃や守備をするスタイル。
片面に異質ラバーを貼って異なる球質を使い分け、変化球や緩急を駆使して相手のミスを誘うのがメインの型で、女子選手に多い。
おおかみさんもこの型だった。
攻めてばかりでもなく、粘り強く守りつつ相手を翻弄する姿は、「変化球打ってる」「緩急つけてる」とかがわかってくると非常に面白みのある試合に見えるはず。
日本人選手では福岡春菜など。

  • オールラウンド型

一見するとドライブ主戦型と何が違うのかわからないスタイル。
大雑把に言うと、守備技術も極めたドライブ主戦型、みたいなものと思ったら良い。
ドライブ攻撃が強いのはもちろんのこと、守備だって前陣攻守型に引けを取らず、有利な状況を作る為の小技も豊富に使いこなし、台から離れてもドライブやロビング等でしっかりゲームメイクできる。
現存する卓球の技術全てを習得した者にのみ許された「超高度な技術力」「ハイスペックな身体能力」「超柔軟な戦術」が要求されるスタイル。
前陣・中陣・後陣、どんな場所でもどんな状況でも “オレの十八番” 状態で対応してみせる変幻自在のプレーはまさに神業。
日本人選手では水谷隼など。

  • カット主戦型

バックスピンをかける「カット」と呼ばれる打法での守備をメインとしたスタイル。
どんな打球も全てカットで返球して、ひたすら守り抜いてミスを誘い粘り勝ちする、守備に全てをかけてる型。
……だが、最近は守備一辺倒では勝てなくなってきてる関係上、守備メインで立ち回りつつも、甘い打球は見逃さず積極的にドライブやスマッシュで攻め込むのが主流。
日本では「カットマン」と呼ぶことも多いけど、これはもちろん和製英語で、英語圏では「chopper」と言う。
ラケットを上から下へ振り下ろす独特のスイングは、一度見たら忘れないんじゃないだろうか。
どんな球もカットで確実に返し、相手が疲弊してきたところへ強打を突き刺す、その丁寧なプレーが見どころ。
……なんだけど、恐らく卓球よく知らない人にとっては見ていて最も退屈な試合になると思う、残念ながら。
日本人選手では松下浩二など。


最後に。

個人的に、卓球は “回転のスポーツ” だと思ってる。
ピンポン球は表面積の割に軽いから、回転による空気抵抗の変化の影響を物凄く強く受けるのよね。
さらに球を打つラケットの表面にはラバー (ゴム) が貼ってあるから、「ボールにどんな回転がかかってるか」によって全てが左右される。

だがしかし。

その超重要な “回転” が、テレビ映像ではほとんど見えないってのが問題なのよね。

卓球やったことない人から見て、「何が起こってるのかよくわからないもの」に映るのはそれが原因。
卓球経験なければ、どんな回転かかってるか予想することすら難しいし。

だから、テレビで見る場合は、

  • 選手の心理状態 (有利/不利等)
  • コースの狙い方 (ガラ空きの所を狙う/敢えて相手選手が居る所を狙う等)

に注目すると、わかりやすいと思う。

テレビなら基本的に、実況解説者が
この選手は今どんな球を打った、とか
今のは恐らくこういう回転、とか
今の球は相手選手が苦手としている
とかいう情報を教えてくれるから、それ聞いてれば、「この選手は追い込まれてるんだな」とか想像しやすいと思う。

追い込まれた選手がどんな攻め方で流れを変えるのか
はたまた有利な側の選手が如何にして有利なまま封じ込めるのか
そういうの考えながら見ると楽しめるかと。

ラリー展開速いから、慣れるまでは思考が追いつかないかもしれないけどね(´・ω・`)



というわけで、
せっかくテレビ放映されるんだから、この機会に是非とも見てもらって
卓球なかなか面白いじゃん!
って人が1人でも増えたらいいなー、と思った記事でした。

だらだらと長文になってしまったね(´・ω・`)
語り始めたら何万字でも語ってしまう卓球オタクとしては、これでも頑張って内容削減してコンパクトにしたつもりなのよ( ;´Д`) ←

んでは。
(´・ω・`)ノあでゅー