おおかみさんの気まぐれ雑記帳

うつ病やSEの経験談、仕事のことや考え方等を気まぐれに書き連ねていきます(´・ω・`) Twitterアカウントは @marrella

うつ病 体験記

(´・ω・`)こんにちは、おおかみさんです

今回のテーマはうつ病について。

少々重い内容になるので、ご注意を。

※う つ 病 の症状は個人差が非常に大きいので、ここで紹介する内容は飽くまで一例として読んで下さい。


1. うつ病とは?

様々なストレス要因によって、抑うつ状態や集中力の著しい低下等の主症状を始め、身体的・精神的な不調が表れる病。
適応障害との最大の違いは、ストレス源から離れても症状が改善されないところ。

……って言ってもわかり辛いな(´・ω・`)

人にはそれぞれにストレスのキャパシティがあって、日々の様々なストレスが積もり積もって、あまりに積み重なりすぎてキャパシティをオーバーしちゃった結果、発症してしまうのがうつ病

いい加減な性格の人はうつ病になりにくい、とか言われる所以だね。
ストレスあまり溜め込まない、且つストレス発散が得意な人はなりにくい。
逆に、ストレス溜め込む、且つストレス発散が苦手な人はなりやすい。

その性質上、
豆腐メンタル "が" なる病 ではなく
豆腐メンタル "に" なる病 である
ということを、まずは頭に入れて頂きたい。

長期間に渡るストレスの積み重ね、という関係上、
コレが原因だ! と一言で言えることはあまりない
何でうつ病なんかになったんだよ? とかよく言う人いるけど、やめてくれ
本人ですら、根本原因を把握できてないことも多々あるんだ。
そして、根本原因を探るためには過去をじっくり振り返るしかないわけだけど、
特にうつ病患者にとって、過去を振り返るというのは途方もなく苦しい辛い作業になる。
苦しみと向き合いながら、長い期間がかかる。
その辺りも認識しておいて欲しいところ。


2. 処方される薬

自分の場合、
睡眠導入剤を2種類とSSRI (選択的セロトニン再取込み阻害剤) を1種類処方された。
医院や人によっては、精神安定剤も併用されたり、何種類も処方されたりがあるらしい。
個人的には、安易に薬の種類を増やす医者は信用できないと思うけども。


3. 主な症状

  • 頭痛
  • 微熱
  • 胃痛
  • 腹痛
  • 胸痛
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 意欲減退
  • 集中力低下
  • 不安感
  • 焦燥感
  • 絶望感
  • 無力感
  • 倦怠感
  • 唐突な嗚咽、涙
  • 自殺衝動

ざっとこんな感じ。


4. 『死にたい』 自然に、口から漏れた

どんな状態だったかを、もう少し具体的に。

体が仕事を受付けなかった。
体が出社することを拒否した。
頭では動かなきゃ、と思っていても、
体が拒絶反応を起こした。
体が動かない。
ベッドから起き上がれない。
沈み込む気分。
マイナスなことしか考えられない。
頭が回らない。
脳が働かない。
意図せず溢れ出る涙。
止まらない嗚咽。

ある時、
帰宅して着替えようと
ズボンのベルトを引き抜いた次の瞬間、
ベルトを首に巻いて締めていた

“死にたい”

その言葉が、自然に、口から漏れ出た。

酸欠で遠退く意識の中、
涙を垂れ流しながら、
嗚呼、このまま意識が途絶えて、消え失せてしまえば、苦しみから解放されて楽になれるのかな
と思った。

もちろん、そんなのでは死なない。
ベルトでは締まりが半端だし、酸欠で手の力が抜けて倒れて未遂に終わった。

そのあと、ただひたすら、泣いた
声をあげて、泣いた

辛かった。
最終的には、
何が辛いのかも訳がわからない状態で。
生きているだけで、ただただ辛かった
生きることに、絶望した。


5. 死にたくて死ぬわけじゃない

よく自殺のニュースなんかを見て、
「自分も死にたいと思ったことあるけど、親のこととか、友達のこととか、世間のこととか考えたら思い止まった。後先のこと考えたら普通は踏み止まるのに、自殺する人なんて無責任だ。」
とか豪語しちゃう人間っているよね。

恥ずかしながら、うちの母親なんかもそんなことドヤ顔で言い切っちゃう人間なんだけど。

でもね。

自殺するところまで追い込まれてる人は、後先のこと考える余裕なんか微塵も無いからね。

というか、恐らくだけど、
精神を病んで自殺した人の多くは、
本人はそもそも自殺したいと日頃から心底思ってないと思う。

俺も、日頃から自殺考えてたわけじゃない。
死ぬという選択肢をそもそも考えてなかった

それでも。

人間、極限まで追い込まれてるとね。
極限まで病んでしまうとね。
何の前触れもなく、フッ……と
やってしまう時があるのよ。

文字通り、体が勝手に動いてしまう、状態。
未遂に終わって、後で正気に戻って、初めて “自分が自殺未遂したんだ” と気付く。
そういう感じ。

そんな状態の人間が、
もうヤダー死のうかなー
あーでも死んだら親が悲しむよなー
友達とももう会えなくなっちゃうんよなー
世間にも迷惑かけちゃうよなー

なんて考えられると思う?

絶対無理よ。


6. まとめ

うつ病になって、ようやく理解できたこと。
それは、この苦しみは実際に味わってみないと真に理解するのは不可能、ということ。

自分は割と何年も前から、ネット上で知り合ったうつ病を患ってる人から、精神疾患のことを色々と教わってたから、多少の知識はあったし、人よりは精神疾患に関して理解があるつもりだった。

でも、実際に自分がなってみると。
まさか、これ程までに辛いものだとは、想像もできなかった。

一般人でもよくある『ちょっと不快な気分になった』『ちょっと憂鬱な気分になった』の延長みたいなもの、なんて次元じゃない。
まさに生き地獄

抑うつ状態が酷いときだと、
どんな慰めの言葉も、どんな励ましの言葉も、全てが逆効果、神経を逆撫でしてくる。

そんな状態のときに嬉しい、心が救われる周りの対応は、やはり

  • 過干渉せず、そっとしておいてくれること
  • 今までと変わらぬ態度で接してくれること
  • こちらが話をし始めたらただ聞いてくれること

もしも身近に精神疾患、もしくはそれっぽい兆候の人がいたら、是非これを心掛けて頂けると嬉しい。

慰めも励ましもいらない。

そっと寄り添ってくれる人がいる、自分の味方でいてくれる人がいる、その温かい気持ちをなんとなく感じる。

ただそれだけでいい。

それだけで、心が救われる。