おおかみさんの気まぐれ雑記帳

うつ病やSEの経験談、仕事のことや考え方等を気まぐれに書き連ねていきます(´・ω・`) Twitterアカウントは @marrella

『怒る』と『叱る』は別のもの。

(´・ω・`)おおかみさんです

今回は、巷で地味に話題になってる (?) ゲーム機バキバキ事件を知って、
色々と思うところがあるので、『躾』に関するお話。

ゲーム機バキバキ事件。

まずは知らない人の為に大雑把に説明を。

とあるヴァイオリニストが “ゲームをしてはいけない” と言い聞かせてた日時に子供がゲームしてたから、という理由で子供のゲーム機をバキバキに折って壊した。
さらにその弟くんがヴァイオリンのレッスンをしてなかったから、ととばっちりの形で、弟くんのゲーム機もバキバキに壊した。
……っていう、そのヴァイオリニストさんの武勇伝を某新聞が「育児」欄に掲載。
記事によると、その武勇伝を聞いたヴァイオリニスト周囲のママさん達は、それを育児の模範例として受け取ったかのように賞賛したのだとか。
そして、その記事を見た ある人がTwitterにて異を唱え、これが一気に拡散され炎上。

だいたいの概要はこんな感じ。

もっと詳しく知りたい人はググってね♪

これはただの虐待。

初めてこの事件を知ったとき、率直にこう思ったね。
こんなの虐待以外の何物でもないじゃん。

しかし、世の中にはこれを賞賛とまではいかずとも肯定する人が少なからず居るようだ。

曰く、「昔はそれが普通だった
曰く、「自分もそう育てられたから
曰く、「育児は子供に舐められたら終わり
曰く、「躾とはそういうもの
etc...

なるほど。
肯定派の方々は、
昔はそうだった、自分はそうだった、今まではそうだった、
とか言って、「それが本当に正しいのか?」を省みたことすらないらしい

虐待。

そう、これはまごう事なき虐待である。

昔はそうだった、とか言うが、
その昔とやらのやり方がそもそも異常、虐待そのものだった。
肯定派は単に思考停止したまま、その “虐待” を引き継いだだけのこと。
昔から受け継がれてきたもの何でもかんでも正しいと思うな

まずそこに間違いがある

お前はいったい何様だ?

この事件に対する反応を色々と調べてみると、
肯定派の意見の中にチラホラ
子供に舐められたら終わりだから、こうやって強い態度を示すのは必要
なんてのが散見されたんだが。

ふざけんな。
人間みんな対等だよ。
子供も大人も関係ねえ。
みんな対等。
そんなこともわからない輩が育児するな。

舐められたら?
何でそんな上から目線なの?
お前そんなに偉いの?
お前そんなに優秀なの?
本当に優れた人なら子供を見下したりしないけどな。

強い態度?
そんなの示さなきゃ!なんて言ってる時点で、
あんた弱いよ。
負け犬の遠吠え、ってあるじゃん? あれ。
もう弱すぎてやばいね。
強い態度 (笑) 示す度に、弱さを露呈してるよ。

怒り。

自分の言ったこと聞いてくれない、約束守ってくれない、腹が立つ。
それはわかる。
そこまでは人間として正常。

でも、その怒りに振り回されて、その怒りを相手にぶつけるだけでは、
そんなの人間じゃない。
そんなぐらい野生動物にだってできる。

他人ならまだいいよ?
うわー、あんなやつと関わったら大変だなー
って離れてしまえば良いんだから。

でもね。

家族に向かってそれやったら人間失格よ。

特に子供。
子供はそうそう親から逃げられない。
そんな子供に対して怒りをぶつけるのは、虐待
殴ってなくても。
物を壊しても、暴言を浴びせても、それは虐待。

ただ怒って、
ただ怒りをぶつけてるだけなのに、
「躾だ!」と言い張る親、昨今多いね。

そんな輩にはホント、面と向かって言ってやりたい。

それは躾じゃない。虐待だ。


ここまで強く言うのも理由がある。

俺自身も、一種の虐待を受けてきたからだ。


自分の言動はすべて否定される。
言動の否定だけで飽き足らず人格否定までされる。
やることも言うことも、すべては母に従わせられる。
母の言うことが絶対。
うまくいかなければ、もしくはやりたくないと言えば「お前が悪い」と言われ。
うまくいけばすべては “母の成果” 。
従わなければオモチャを、ゲーム機を、物を壊され、挙句に包丁まで突き付けられ。
平手打ちの数は数えきれず。
曰く、「お前の為に」「心を鬼にして」やっていること、「お母さんだってこんなことするのは辛い」。

世間でよく聞く虐待と違って、結果的に俺の身体には傷等は残っていない。
が、心には今でも大きく深い傷が残っている。
これは恐らく一生消えないだろう。
俺が受けたこれらの「自称 “躾” 」も、紛れも無く虐待だと考える。

こういったことをされた子供が何を思うか、言ってやろう。

  • 思い通りいかなかったらモノをぶっ壊していいんだな
  • 「お願い」というものは「言うこと聞かなければ殺す」と脅すことなんだな
  • 理屈が伴ってない「お願い」でも、聞いてくれなかったら怒っていいんだな
  • 「お前の為」って言葉は「自分だけの為」って意味なんだな
  • 都合悪いことは全部人のせい、都合良いことは全部自分の手柄、それが「大人」なんだな
  • 親というものは回避すべき脅威、恐怖であり、信用してはいけないものだな
  • 親=恐怖、である以上、可及的速やかに自分の人生から排除しなければならないな

多少表現はマイルドにしたがこんなん。
オブラートに包まず言うと、
一刻も早く死ねよこのゴミ
になるんだけど自重した (←してない


何度も言うが、こんなのは躾ではない。
ただの虐待だ。

虐待されて育った子供は、何かしら歪だ。
表面的に荒んでしまう人も多いが、内面が歪みまくってしまう人はその比ではない。

そんなのが社会に輩出されるのは社会にとっても不利益だが、
それより何よりその親にとって不利益極まりないはずだ。

あんたは何の為に育児してるんだ。
何の為に教育してるんだ。
子供の為、と称して自分の為だろう?
自分の為なら尚更、虐待するなよ。
虐待したって、子供から恨まれることはあっても感謝されることは絶対にないぞ。

「うちは虐待なんかしてないから大丈夫」 ?
その躾、本当に虐待ではないのか?

躾とは。

極端な話、 “躾” ってのは
「親の背中を見せること」なんだよ。


あ、以前書いた記事と繋がったね。
やったー(*´ω`*)

まぁ、子供ってのは真似の天才だからね。
良くも悪くも親の背中を見て育つんだ。

そもそも親が「人間が出来て」いないと話にならない

子供に舐められたら〜、なんて意見がー、って上に書いたけど、
それこそ 子供 “を” 舐めてはいけない

本当によく聞いてるし、よく見てるよ。
それに賢い。
理屈おかしいこと言ったって納得するわけないしね。
結局、子供は親に強制されたら従う他ないから納得したように見せることはあるけど、内心では納得してないってのはよくあること。


よく混同されてるけど、
『怒る』と『叱る』は別物だからね。

まともに躾ができない親は、例外なくこの『叱る』ができてない

子供に何かを躾る、教えるといったとき、
多くの親はただ『怒ってる』だけなんだ。

『怒り』をぶつけたところで何も得られない。
怒られた子供が学習するのは
こいつ怖い
ただそれだけ。

何故それを教えようとしてるのか。
何故それをしてほしいのか。
何故それをしてはいけないのか。
どうすればその “ダメなこと” を回避できるのか。
そのことによりどんなメリットがあるのか。
etc...

それらを淡々と “言い聞かせ” ればいい。
極力、『怒り』を表に出さないように。
それだけでいい。

子供はバカじゃない。
対等に真摯に接して、ちゃんと筋の通った理屈を言えば理解する。

それが『叱る』ということ。

それが『躾る』ということ。

『怒る』のとは本質的に違う。

最後に。

言いたいことはだいたい言った。
『虐待』と『躾』は違う。
『怒る』と『叱る』は違う。

世の中には、 “躾” と称してただ怒りをぶつけてるだけの親が何と多いことか。


件のヴァイオリニストの虐待自慢だけならまだ良かった。
賛同する意見が思ったよりかなり多かった。

それがもう、腹立たしいやら悲しいやら呆れるやら嘆かわしいやら……
色々とこみ上げてくるものがあってね。

つい、勢いで長文書き殴ってしまった。



それではー
(´・ω・`)ノあでゅー