おおかみさんの気まぐれ雑記帳

うつ病やSEの経験談、仕事のことや考え方等を気まぐれに書き連ねていきます(´・ω・`) Twitterアカウントは @marrella

レーシック手術 体験記

(´・ω・`)おおかみさんです

おおかみさん、実はレーシック手術の経験者だったりする。

……ので、レーシックに興味ある人とかの参考になればと、その件について軽く書いてみる。

・レーシックとは。

LASIK という単語自体は、英語・ラテン語ギリシャ語を複合した言葉の略語らしい。
詳細はググッてね♪ ←

日本での正式名称は「角膜切削剥離焼灼矯正手術」。

簡略化して言うと、
「角膜 (目の表面) をレーザーで削って整形することで、角膜自体にコンタクトレンズのような機能を持たせ、視力を回復する」
っていう手術。

流血するような切開とかはしないけども、れっきとした手術。

故に、しっかりした眼科専門医を選ぶことが何よりも重要。

この手術は保険が効かないから、妙に安くできるところなんか気になっちゃったりすると思うけど。
悪いことは言わない、妙に安いところは怪しい、やるんだったら高くても信頼できるところを選べ。

昨今、レーシックの後遺症で視力落ちたとか、感染症になったとか、失明したとかいう被害はいっぱいあるけど。
あれのほとんどは異常に安い怪しいクリニックで施術してるからね。
ああいうとこは安い理由がある。
医者の腕が悪いとか、衛生観念ないとか。

まともな眼科専門医で施術すれば、深刻な後遺症が残る可能性は非常に低い。

たかだか数万円ケチって一生モノの後遺症引き摺るより、数万円多く払って安全に成功させたほうが絶対良い。

レーシック手術の流れ。

レーシックと一言に言っても、いくつかの方法があるらしいから、ここでは俺自身が体験した方法だけを紹介する。
※飽くまで俺が使った医院での場合。

前日までに各種精密検査を受ける。
( ※これで眼球の状態が緻密にわからないと手術できない )
( ※レーシックに適合しない状態の人はこの時点で断られる )

レーシック手術についての基礎知識、リスク、手術の流れ、注意事項等を教わる。


当日

予約時間に通院。
トイレ等を済ませてから手術控室へ。
入室時に上着、荷物、眼鏡、靴は全て預けて、スリッパに履き替え。


控室にて

衝立とカーテンで仕切られた半個室に案内され、座り心地の良い1人掛けソファーに座って、とにかくリラックスするように言われる。
同時に、トイレ等大丈夫か確認された後、麻酔用目薬その1を点眼される。
そのまま5〜10分程度待機。

麻酔用目薬その2を点眼される。
そのまま5〜10分程度待機。

麻酔が効いていることを確認した後、もう一度トイレ大丈夫か確認され、これ以降は手術終了までトイレに行けない旨の注意がある。
そのまま眼球と顔面の洗浄、消毒
以降は顔を一切触らないよう注意される。
医師の準備が出来次第、手術室へ。


手術室にて

医師他スタッフと顔を合わせ軽く挨拶の後、手術台へ横になって、脈拍等はかる計器をつける。
不安が強い場合は精神安定剤を投与するかの確認がされる。
( 自分は断った )
恐怖心対策で、お腹の上にモフモフのぬいぐるみ ( 自分のときはウサギだった ) を乗せられ、それに手を置いて掴んでおくよう言われる。
さらにもう片方の手は、スタッフのうち1人が手術中ずっと手を握り続けてくれる。


手術開始

片目を大きく見開いた状態で、穴の空いたテープ状のシートを貼って、まぶたを固定
手術中は定期的に人口涙液が点眼される。

大きな音を発する機械が真上に来て、一時的に眼球が固定され、角膜を薄く切り開きフラップ ( 蓋 ) を作る
このとき、非常に強い圧力を加えることで眼球を固定してるらしく、その圧力で一時的に視力が大きく低下する。
俺の場合はこの眼球を固定してる間、視力が完全にゼロになって、ライトで照らされてるはずなのに視界が真っ暗だった

固定から解放され、眼球は動かせるようになる。
ちょうど正面に赤か緑かの点 ( 光 ) が見えていて、以降は常にその点を見つめ続けるよう言われる
別の機械 ( これはそんなに音うるさくない ) でレーザーを照射され、これで角膜を削る
レーザー自体は目に見えないので、医師の指示通りに正面の点をじっと見つめ続けてるだけで時間が過ぎていく感覚。

レーザー照射終了後、フラップを元に戻し、まぶたを固定していたシートを剥がして片目おわり。
自分の場合は両目同時に手術したので、この同じことをもう片方の目でも引き続きやった。
フラップを馴染ませる必要があるので、シート剥がした後は数分間だけ、そのまま静かに目を閉じているよう言われる。


手術終了

脈拍や気分等に問題なければ、手術室から控室へ移動。
馴染ませるためと、気分や体調に変化がないか様子を見るために、10〜20分程度は控室で安静にする。
問題なければ、そのまま退室。

手術後の注意事項を再度確認。
その他必要なものを貰って終了。

おおよそこんな感じ。

・手術後の視力について。

おおかみさんの元々の裸眼視力は、両目とも 0.02程度。

手術直後、当日は、元の裸眼視力と大差無いボヤけた感じで、
しかも眼鏡かけてもやっぱりボヤけてる状態だった。

手術翌日の朝、目が覚めてマジでビビった。
眼鏡かけてないのに、眼鏡かけたときよりもよく見える!

翌日検診で検査したところ、このときの裸眼視力は両目とも 1.2

ただ、レーシック術後の視力はかなり不安定で、日によってよく見えすぎたりそうでもなかったりと波があるらしい。

この翌日検査のときはまさに “見えすぎてる” 状態だった。

その後、何度も検診してる間に微妙に上がったり下がったりを繰り返し、
自分の場合は、両目とも 1.0 で安定した。

・手術後の後遺症について。

重篤な症状はそうそう起こらないけど、軽微な症状は高確率で起こる。

自分の場合は、
ハレーションドライアイが出た。

この場合のハレーションってのは、特に夜間 (暗い所) に光ってる物の輪郭がボヤけて見える現象のこと。
街灯とか車のライトとか信号とかの光が、輪郭ボヤけてよく見えなくなる。
月なんかはボヤけすぎて複数個重なってるように見えた。

ドライアイは、皆さんご存知の目が乾くやつ。
元から軽いドライアイだけど、術後はそれが強くなった。

でも、これらの症状はどちらも時間が経つに連れて落ち着いてくるもの。

気になるほど症状が強いのは、術後1ヶ月程度かな。
それ以降はどんどん治まっていって、いつの間にか気にならない程度になってる。

ただし、この2つの症状はレーシック手術には付き物で、高確率で術後の一定期間は発生するもの。

だから、事前に注意はされるはずだけど、
術後しばらくは車の運転とかは出来ないと思っておいたほうが良い。

・レーシックの感想。

手術を受けたのは確か21歳のとき。
かれこれもう7年経つか。
経過は順調で何の問題もなく快適。

一言で言うなら、
レーシック手術やって良かった。

眼鏡かけなくてもよく見える、というのは想像以上に超快適

眼鏡が鼻にかかってる感触、フレームが耳にかかってる感触、フレームに顔を挟まれる感覚、
熱いもの食べるときレンズが曇る煩わしさ、汗がフレームを伝ってきてレンズにまで滴る鬱陶しさ、
それら全てから解放される。
最高。


ただし、もちろん超怖い

手術そのものは全く痛く無いし、
上述した圧力かけて眼球固定するやつも、圧力こそ感じるものの痛くは無い、
痛くは無いんだけども、超絶怖い。

想像してみよう。

部分麻酔してるとは言え意識がある。
薄暗い手術室で目の周りだけライトで照らされ。
なんだかよくわからない機械が目の上で不気味な音を響かせ。
なんだかよく見えないけど頭の周りで医師が何かやってる音や声が聞こえ。
それでも頭や目は動かせず。
まぶたは固定されて瞬きもできない。
そんな状況でちょいちょいと眼球を触られ。

怖いよ:;(∩´﹏`∩);:
意識あるのに目ん玉触られるってマジ怖い:;(∩´﹏`∩);:

それだけは覚悟しといたほうが良い。

・最後に。

レーシックの注意点。

  • 角膜が薄すぎたり形状が異常な人は出来ない
  • 近視や乱視があまりに強すぎる人は出来ない
  • 成長途上の人は出来ない
  • 痛みはないが強い恐怖感はある
  • ハレーションやドライアイになりやすい
  • 術後しばらくは車の運転等は出来ない
  • 費用をケチると重篤な後遺症で一生苦しむ可能性大
  • 人より比較的早い時期(40代とか)に老眼になりやすい
  • 術後は角膜が元より薄くなって強度が落ちているので、格闘技や頭部に強い衝撃の加わるスポーツは出来ない

だいたいそんな感じ。

上記の特性から、
成長期を過ぎていて且つそれほど歳いってない
10代後半〜30代前半ぐらいの人で、
格闘技とかサッカーとかラグビーとかしない人で、
眼鏡とかコンタクトが煩わしい!
って人にオススメ。



個人的には、
レーシック手術は視力回復手段のひとつとして良いものだと思ってる。

ただ、 “眼球” というデリケートで重要な場所に対して、 “もしミスったら取り返しがつかない” ことを施す行為、ということに変わりは無い。

故に、
施術してもらう医院が実績あるところなのか、信頼できるところなのか、アフターケア万全なところなのか、どんな環境 (手術室) でどんな手法でどんなスタッフが施術するのか、衛生面は大丈夫か、
そういったことが何よりも重要。
料金は二の次。

このことだけは肝に銘じておいてほしい。


以上。 (´・ω・`)ノ